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『脳には妙なクセがある』

『脳には妙なクセがある』 池谷裕二・著

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まず驚いたことは世界中でいろいろな脳の実験やテストが行われていることです。

この本の中でもどうでしょう?50~60個の事例があがっているでしょうか。

まず、おもしろかったのは「脳トレ」は本当に必要か?

脳トレにおいて問題にされる核心は、トレーニング中に脳がどう活性化するかではなく、トレーニン

グによって脳がどう変化(あるいは成長)するかということ。

これは、脳を活性化するセミナーをしている私も「ウンウン」と大きくうなずき納得できるものでし

た。その時だけの高揚を求めているのではなく、脳を躾けてどう生かすかなんですよね。

それと、丁度この本を読む前に読んだ「なぜ名前だけがでてこないのか」で疑問に思っていた扁桃

体の機能について、感情を司る脳の部位ですが、一般には恐怖や不安などのマイナス感情により

関与すると考えられている・・・これは先述の本にも書いてあった。

私のセミナーでは、特にマイナス感情ということに拘らず話しているのだが、この本では続きが書

いてあった。年輩者の扁桃体は、むしろプラスの写真を見た時に強く活動したということ。つまり、

年輩者の場合、扁桃体は好ましい感情を生みだしていることになります。脳科学者のこう言った記

述は今後のセミナーでも活かせる話題だなと感じました。

 眠っている間の脳の働きも「記憶の整序と固定化」によってレミニセンス現象が起きているという

のもセミナー内で反復の話をするときに使える話題として追加しようと思う。

 また、嗅覚は視覚や聴覚と違い、直接大脳皮質に届くのは知っていましたが、それを寝ている時

にバラの香りで実験した内容は、非常にわかりやすく為になりました。

 脳は出力することで記憶される、というのもセミナーで話していますが、

脳に記録される情報は、どれだけ頻繁に脳にその情報が入ってきたかではなく、どれほどその情

報が必要とされている状況に至ったか、つまりその情報をどれたけ使ったかということ。

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい。笑顔という表情の出力を通じて、その行動結果に見

合った心理状態を脳が生み出す。

眠くなったから寝るというより、寝る時間だから寝るというのも、電気を消し、横になるという体を仕

向ける事により眠る。なるほどなー。と感じました。

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